WordPressとは?世界中で最も使われているCMSについて初心者でもわかりやすく徹底解説
みなさんこんにちは!エンジニアの高澤です!
今回は世界中で最も使われているCMSについて初心者でもわかりやすく徹底解説していきたいと思います。
当記事をご覧になっているということは、WordPressを使ってウェブサイトを作成するか検討していらっしゃる方がほとんどかと思います。
当記事では、ブログやウェブサイトを立ち上げるのに本当にWordPressを利用しても大丈夫か?という心配の解消や、お仕事などでサイトを作成にあたってWordPressを導入する提案をする際の材料やさまざまな判断材料となるぐらいの質を意識して、WordPressについて徹底的に解説いたしました。
よろしければぜひ当記事をご活用いただきけましたら幸いです。
目次
WordPressとは
WordPressとは、無料で誰でも簡単にウェブサイトを作ることができるPHPのオープンソースソフトウェアのことをいいます。
WordPressは日本中のみならず世界中で最も使用されているCMSであり、大規模なコミュニティで支えられているため、安心して利用することができます。
WordPressの主な特徴としては、「テーマ」と「プラグイン」の2つがあります。
「テーマ」とは、サイト全体のデザインを決めるもので、ユーザーはたくさんのテーマから自分の好みに合うものを選んで適用するだけで、プロのようなサイトデザインを簡単に実現できます。
また「プラグイン」とは、クリックするだけで簡単にさまざまな機能をサイトに追加できる仕組みのことを言います。この「プラグイン」が、WordPressの最大のメリットといっても過言ではありません。
このプラグインを使えば、写真ギャラリーやお問い合わせフォーム、SEO対策機能など、さまざまな機能を自由に無料で追加することができます。
一部有料のプラグインがありますが、課金しなくても十分高度な機能を利用することができるので、特に問題に感じる必要はありません。
また、なんといってもWordPressの管理画面は直感的で、メニューの操作や文章の編集もわかりやすく設計されています。投稿ページの作成や編集も簡単に行えるため、ブログやお知らせの更新もすぐにできます。
さらにWordPressは、定期的にアップデートが行われるため、セキュリティの更新や新機能が追加されるなど、世界中の多くのユーザーや開発者のサポートを受けられるため、初心者でも安心して利用できるCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。
これからWordPressについて詳しく解説いたしますが、WordPressは多くのブロガーや中小企業、大企業まで多くの人や場所、用途で利用されており、多くのメリットあるプラットフォームといえます。
WordPress.orgとWordPress.comの違いに注意
ここで事前に注意すべきことがあります。
それは、WordPress.orgとWordPress.comの違いについてです。
先にお伝えしておくと、当記事ではWordPress.orgについて解説いたします。
WordPress.orgとWordPress.comはどちらもWordPressを提供していますが、利用方法と自由度に違いがありますので、ここで解説しておきます。
WordPress.orgとは
WordPress.orgは、無料で提供されるオープンソースのWordPressソフトウェアをダウンロードして使うタイプです。自分でサーバーとドメインを準備し、サイトを自由にカスタマイズできます。
テーマやプラグインの選択やコードの編集が自由で、サイトの完全なコントロールが可能です。ただし、サーバーの管理やセキュリティ、バックアップはユーザー自身が行う必要があります。
ブロガーさんやエンジニアさんがWordPressでサイトを作る際はこちらのWordPress.orgを利用することが一般的です。
WordPress.comとは
一方、WordPress.comは、Automattic社が提供するホスティングサービスです。無料プランから有料プランまであり、サーバー管理やセキュリティが自動で行われるため、初心者でも手軽に始められます
ただし、無料プランや安価なプランでは広告が表示されたり、テーマやプラグインの制約があるなどカスタマイズに制限があります。有料プランにアップグレードすると、カスタマイズの幅が広がります。
つまり、WordPress.orgは自由度が高く自分で管理するサイト向けであり、WordPress.comは手軽さを求める方向けになります。
WordPress.comを利用することはあまり一般的ではなく、WordPressと聞いたらWordPress.orgの方を考えていただければと思います。
CMSとは
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、ウェブサイトのコンテンツ(文章や画像、動画など)を簡単に管理・編集できるシステム、ソフトウェアのことをいいます。
もっと簡単にいうと、誰でも簡単にウェブサイトを作れるツールであり、すでにウェブサイトとしての機能が作られていて、サーバーへインストールするなどしてそれを利用するだけで、ウェブサイトをサクッと作成できる便利なツールのことをCMSといいます。
たとえば、ブログ記事の作成や更新、写真の追加、ページのデザイン変更などがコードを書かずに行えます。CMSを使うと、専門的な知識がなくてもウェブサイトの内容をすぐに編集できるため、更新作業が効率化します。
代表的なCMSとしては「WordPress」や「MovableType」、「Joomla!」、「Drupal」などがあり、企業サイト、ニュースサイト、ECサイトなど、さまざまなタイプのウェブサイトで活用されています。CMSを導入することで、デザインのテンプレート(テーマ)や機能追加用のプラグインを活用し、サイトを自由にカスタマイズすることが可能です。
CMSの最大のメリットは、専門の技術者でなくても直感的に操作ができることと、ウェブサイトの管理が効率よく行えることです。
WordPressで作れるサイト例
WordPressではどんなサイトでも作れるといっても過言ではありません。ここではWordPressで作れるサイト例を解説いたします。
ただ前置きすると、残念ながら、ここで解説するサイト例をすべて技術者なしで作れるかというと流石にそんなことはありません。
やはり一定の高度なサイトを作ろうと思えばエンジニアの力が必要になる可能性があるので、まずはご自身でこの後解説する「プラグイン」や「テーマ」を調べていただき、エンジニアの力が必要なく作れるかどうかを確認した上で検討していただければと思います。
作れるサイトとしては、例えば以下のようなサイトが作れます。
- ブログサイト
- オウンドメディア
- コーポレートサイト
- 会員登録サイト
- ECサイト
- SNSサイト
- 掲示板サイト
- 大規模コンテンツ検索サイト
- 動画配信サイト
- 位置情報検索サイト
- 店舗の予約システム付きサイト
上記にあげたサイト以外にもまだまだ作れるものはたくさんあります。このように、WordPressには多くの可能性があります。
通常、上記のサイトを作ろうと思うと以下の手段が考えられます。
- 0からプログラムを書いて開発(スクラッチ開発)
- 目的ごとの専用プラットフォームで開発
- WordPressで開発
例えば、スクラッチ開発などエンジニアに依頼して0から作ろうと思えば何百万円とかなりの費用がかかってしまいますが、WordPressをカスタマイズして作れば、すでにあるプログラム(WordPressを構成するPHPプログラム)に対して上乗せしてプログラムを書いて実装するだけなので、エンジニアの工数も省けて比較的低コストで実装することができます。
ただし、WordPressで実装する場合のデメリットもありますので、そこはしっかりご自身の戦略に合わせて比較検討していくべきです。
この点にだけ、ご注意いただければと思います。
WordPressは一番人気のCMS
WordPressは世界中でも日本中でも一番人気のCMSです。
その理由は、この後の解説の「WordPressのメリット」をご確認いただければわかりますが、まずなんといっても無料のソフトウェアなので、サーバー代(安いもので年間約3,000円〜6,000円)とドメイン代(安いもので年間約1,000円〜2,000円ぐらい)だけで高機能なウェブサイトを作れてしまう点にあるかと思います。
合計して1年間で約5,000〜6,000円前後のコストで高機能なウェブサイトを作れてしまいます。(「高機能」の理由はこの後解説します)
また、次のセクションでCMSシェア率のデータについてご紹介いたします。
世界でのCMSのシェア率
世界でのCMSのシェア率についてご紹介いたします。シェア率は以下のようになっています。
順位 | CMSの種類 | サイト全体のシェア | CMSのシェア |
---|---|---|---|
1位 | WordPress | 43.3% | 65.1% |
2位 | Shopify | 4.4% | 6.7% |
3位 | Wix | 2.0% | 3.0% |
4位 | Squarespace | 1.8% | 2.7% |
5位 | Joomla | 1.7% | 2.5% |
6位 | Drupal | 1.3% | 2.0% |
7位 | Adobe Systems | 1.0% | 1.5% |
8位 | Google Systems | 1.0% | 1.5% |
9位 | Bitrix | 0.9% | 1.3% |
10位 | OpenCart | 0.6% | 0.9% |
上記データは、以下を参考にしています。
Usage statistics of content management systems|W3Techs
日本でのCMSのシェア率
日本でのCMSのシェア率についてご紹介いたします。シェア率は以下のようになっています。
順位 | CMSの種類 | サイト全体のシェア |
---|---|---|
1位 | WordPress | 83.7% |
2位 | Adobe Systems | 2.7% |
3位 | EC-Cube | 2.2% |
4位 | Shopify | 2.1% |
5位 | livedoor Blog | 1.4% |
6位 | MakeShop Japan | 1.4% |
7位 | Color Me Shop | 1.4% |
8位 | JustSystems Homepage Builder | 1.0% |
9位 | Futureshop | 0.6% |
10位 | Jimdo | 0.6% |
上記データは、以下を参考にしています。
Distribution of content management systems among websites that use Japanese|W3Techs
どうでしょうか?客観的にもWordPressがダントツに利用されているのがお分かりかと思います。
例えるなら、居酒屋で飲むことがあれば「とりあえず生🍺で!」の最初の生ビールのノリと同じといっても過言ではないくらい、迷ったら「とりあえずWordPressで!」というノリで導入されているCMSといえるでしょう。
どのCMSを非常に優秀で優れたものばかりですが、WordPressがダントツです。この理由については、次のメリット・デメリットの解説で解説いたします。
WordPressのメリット
WordPressには、エンジニアにとってもブロガーやウェブサイト運営者にとっても非常に多くのメリットがあります。
ここでは、事実ベースでWordPressのメリットについて解説し、メリットについて知ってもらうことでお仕事などで本当にご自身の会社のコーポレートサイトを実装するのにWordPressが必要なのか?だとか、ご自身のブログ運営ツール(CMS)としてWordPressを選択すべきか?など、WordPressを本当に導入すべきなのかを判断する材料にしていただければと思います。
上長の方へWordPressを選択すべきという趣旨で提案などするときにも有効かと思いますし、逆にWordPressを選択すべきでない場合にも良い材料になるかと思います。
早速メリットについてですが、以下があげられるかと思います。
- 無料なのでコストを抑えて始められる
- サイトの見た目(テーマ)が豊富
- 便利な拡張機能(プラグイン)が無料で豊富
- カスタマイズ性が高く思い通りのサイト作りが可能
- SEO対策に適している
- 小技やカスタマイズに関する情報が豊富
- 世界中から支えられている
- オープンソースである
- 大規模なコミュニティとサポート
- 世界中で最も使われているCMSである
- ウェブサイト制作の大幅な工数削減につながる
- 管理画面が美しい
上記について、それぞれ解説いたします。
無料なのでコストを抑えて始められる
WordPressは無料のオープンソースソフトウェアです。誰でも利用可能で、商用サイトや個人ブログまで幅広く対応しています。
サイト運営に必要なサーバーとドメインを用意すれば、テーマやプラグインの追加費用を除き、基本的には低コストでサイトを運営できます。料金面でのハードルが低いため、初めてサイトを立ち上げる方や運営コストを抑えたい方にも最適です。
レンタルサーバーを利用している方は、どのレンタルサーバーにも大体「WordPress簡単インストール」という機能が備わっており、クリック操作するだけで簡単にサイトを作成することができます。
サイトの見た目(テーマ)が豊富
https://ja.wordpress.org/themes/
WordPressの公式サイトには約15,000件以上のテーマが無料で掲載されており、デザインや業種に合わせて簡単にサイトの見た目を変えられます。
無料と有料の両方が提供されており、テーマをインストールし、細かい部分はカスタマイズも可能なため、コーディングの知識がなくてもデザイン性の高いサイトを手軽に構築できます。豊富な選択肢があるため、サイトのコンセプトに最適なデザインがきっと見つかります。
便利な拡張機能(プラグイン)が無料で豊富
https://ja.wordpress.org/plugins/
WordPressには公式のプラグインディレクトリに約60,000種類のプラグインが無料で提供されております。
SEO対策やセキュリティ、問い合わせフォーム、ショッピング機能など、サイト運営に必要な機能を自由に追加できます。プラグインは初心者でも簡単にインストールと設定ができ、サイトの利便性を向上させるための強力なサポートとなります。
カスタマイズ性が高く思い通りのサイト作りが可能
WordPressは非常にカスタマイズ性が高く、テーマやプラグインを通じてデザインや機能を自在に変更できます。
また、HTMLやCSS、PHPなどのコードを直接編集できるため、オリジナリティを追求したサイトが構築可能です。特にコーディングの知識がある方には柔軟な構築ができるプラットフォームとして魅力的です。
SEO対策に適している
WordPressはSEOに配慮した構造になっており、検索エンジンからの評価を高めやすいプラットフォームです。また、SEO対策に役立つプラグインも充実しており、メタタグの設定やサイトマップの生成が簡単に行えます。
これにより、SEO初心者でも対策を施しやすく、検索結果で上位表示を狙うサイトにとって強力な武器となります。
筆者の所感としては、SEO関連のプラグインを使わず、WordPressデフォルトの状態でも十分良い記事を書けば検索結果上位になることは確認済みなので、ご自身の好みに合わせて設定していただければと思います。
小技やカスタマイズに関する情報が豊富
WordPressは世界中で広く使われているため、ネット上には初心者から上級者まで役立つカスタマイズ情報が豊富にあります。
テーマのデザイン調整やプラグインの使い方、小技に関するチュートリアルが数多く公開されており、疑問点があれば調べてすぐに解決できることが多いです。独学でも学びやすく、拡張性を活かしやすい環境です。
世界中から支えられている
WordPressは多くの開発者やユーザーから支援されており、定期的なアップデートが行われています。
バグ修正や機能追加、セキュリティの強化が常に行われているため、最新の状態でサイトを安全に保てます。また、公式のサポートフォーラムやコミュニティも充実しており、困った時には情報交換ができる場も多く、初心者でも安心です。
オープンソースである
WordPressはオープンソースのソフトウェアであり、コードが公開されています。
そのため、自由に改良やカスタマイズが可能で、特定の商用ライセンスの制約を受けずに使えます。また、全世界の開発者が改良に関わっているため、常に進化しており、多様な機能が追加されています。自分の用途に合わせて無限の可能性を引き出せます。
世界中から支えられているソフトウェアになるので、WordPressを安心して利用することができます。
コミュニティが豊富
WordPressは全世界に利用者コミュニティがあり、初心者から開発者までが参加するイベントや勉強会が各地で行われています。
例えば「WordCamp」と呼ばれる公式イベントでは、最新情報や技術に関するセッションが行われ、情報交換の場として役立ちます。オンラインフォーラムも充実しているため、気軽に相談できる環境が整っています。
世界中で最も使われているCMSである
WordPressは、世界で最も広く利用されているCMS(コンテンツ管理システム)で、シェアNo.1の実績を持っています。
企業や個人、教育機関、政府機関など幅広い分野で利用されており、その信頼性は高いです。多くのユーザーに支持されているため、トラブルの情報も豊富で、サイト運営において安心して使えるプラットフォームです。
また、世界のみならず日本でも不動のシェアNo.1なので、以下にWordPressの使用率が高いかがお分かりかと思います。
ウェブサイト制作の大幅な工数削減につながる
WordPressは管理画面が分かりやすく、テーマやプラグインを利用することで、複雑なウェブサイトも短期間で構築できます。
操作も簡単で、専門的な技術がなくても直感的に使えるため、制作の効率を上げることができます。加えて、更新や投稿管理も容易なため、コンテンツ管理の負担を減らし、運営をスムーズに行えます。
また、エンジニアが何かしらの機能をもったウェブサイトを実装する際においても、すでにWordPressが基本的なサイトとしての機能(管理画面や投稿システム等)を実装してくれているため、その上にシステムを上乗せする形で機能を実装すれば済むので、技術的な面でも大幅な工数削減につながります。
管理画面が美しい
WordPressの管理画面はシンプルでわかりやすく、初心者にも扱いやすいインターフェースが特徴です。
ページの作成や編集、メディアの管理が直感的に行えるため、初めての方でも迷わず操作できるでしょう。また、各設定や管理項目が整理されているため、効率よくサイトを管理できるのも魅力です。
また記事ページ編集画面では、今主流の「ブロックエディタ」というエディタを採用しており、直感的でモダンな環境で執筆作業をすることができます。
WordPressのデメリット
WordPressのメリットについてご確認いただきましたので、次はWordPressのデメリットについて解説いたします。
デメリットについてもちゃんとおさえておくことで、後々最善の選択や提案をする際にとても役に立つかと思います。
WordPressのデメリットとしては、以下があげられます。
- お問い合わせなどのサポートはない
- サーバー・ドメイン代は必要
- 時と場合によってはプログラムの知識が必要
- 高度なカスタマイズにはエンジニアが必要
- セキュリティ面は自己管理が必要
- 色々やり過ぎると動作が重くなる
それぞれ解説していきます。
公式のサポートがない
WordPressはオープンソースソフトウェアのため、公式のカスタマーサポートは提供されていません。
問題が発生した際には、公式フォーラムやコミュニティでの質問や、ウェブ上の情報をもとに自己解決する必要があります。多くの情報がネット上にある一方で、専門的な知識が必要なトラブルもあります
また、利用するテーマやプラグインによってはサポートが限定的な場合もあり、特に初心者にとっては不安材料となり得ます。
サーバー・ドメイン代は必要
WordPressの利用は無料ですが、ウェブサイトを公開するためにはサーバーやドメインの契約が必要です。
サーバーの選択や契約プランによって月額料金が異なるため、予算に応じた選択が求められます。特に膨大にアクセス数が増加する場合、安価なサーバーでは動作に影響が出ることがあり、上位プランや専用サーバーへの切り替えが必要です。
ドメインも独自のものを使用する場合は年単位の費用がかかります。
ご確認いただければわかりますが、安いもので大体サーバー代年間約3,000〜6,000円、ドメイン代年間約1,000~2,000円ほどのイメージです。
合計年間7,000円前後と考えていただくと安心かと思いますが、サーバーのサービスなどによって大きく変動するのでご注意ください。
時と場合によってはプログラムの知識が必要
WordPressはカスタマイズ性が高い反面、複雑な設定や高度なカスタマイズにはプログラミングの知識が必要です。
例えば、テーマやプラグインの変更、セキュリティ強化、サイトの高速化などを行う際、HTML、CSS、PHP、JavaScriptといった技術が求められることもあります。
特にデザインや機能を細かく変更したい場合には、基本的なコーディングスキルがあるとスムーズに作業が進みますが、初心者には難しいこともあります。
高度なカスタマイズにはエンジニアが必要
WordPressは多機能なため、簡単な操作でサイトが構築できますが、複雑なカスタマイズにはエンジニアのサポートが必要になる場合があります。
特に独自の機能追加やビジネスに特化したデザインを追求する場合、専門的な知識が欠かせません。エンジニアに依頼すると費用がかかるため、予算の確保が必要です。
テーマやプラグインでは対応できない特別な機能が必要な場合には、エンジニアと協力することが現実的な選択肢となります。
セキュリティ面は自己管理が必要
WordPressは多くのサイトで利用されているため、悪意のある攻撃対象になりやすいという特徴があります。
基本的なセキュリティ対策として、プラグインやテーマを最新の状態に保つことが求められますが、それだけでは不十分な場合もあります。特にプラグインの過剰な利用はリスクとなるため、信頼性の高いものを厳選し、不要なプラグインは削除するなどの管理が必要です。
また、セキュリティ強化のための追加対策や、バックアップの実施も重要です。
色々やり過ぎると動作が重くなる
WordPressは自由度が高い反面、テーマでの過度なデータベースでの処理(膨大な数の絞り込み検索での記事一覧の表示など)やプラグインの多用などをし過ぎると処理が膨大になりサイトが重くなることがあります。
多機能であることがメリットである一方で、必要以上のプラグインや複雑なテーマはサーバーへの負担を増やし、ページの表示速度が低下する原因となります。特にユーザー体験を重視するサイトでは、不要な機能を減らし、キャッシュや画像圧縮などの最適化を施すことがおすすめです。
WordPressの機能
それでは、次はWordPressの機能について解説いたします。
WordPressの機能を簡単にでも知っておくことで、ご自身のサイト制作にWordPressを選択すべきかを判断するのに必要な、使用時のイメージを持つことができます。
ここでしっかり確認しておきましょう。
投稿・固定ページ作成機能
投稿・固定ページ作成機能とは、記事ページ(投稿ページ)と、ページの内容上あまり変化がないページに適した固定ページの機能のことをいいます。
下図のようなブロックエディタというエディタから、ページのタイトル、本文などを入力して作成することができます。
カテゴリー・タグ機能
カテゴリー・タグ機能とは、記事ページを分類するための機能のことをいいます。
記事ページでは、カテゴリーとタグの機能を利用することができます。
このカテゴリーとタグの機能を利用することで、記事ページを分類することができ、例えば「WordPress」カテゴリーを作成して特定の記事ページに設定した場合、「WordPress」カテゴリーのアーカイブページ(記事一覧ページ)を表示した時に、「WordPress」カテゴリーを設定した記事ページのみを絞り込んで表示することができます。
固定ページでは、カテゴリーとタグは利用できないのでご注意ください。
メディア機能
メディア機能とは、画像ファイルや動画ファイル、音声ファイルなどをアップロードして保存するための機能のことをいいます。
ブロックエディタなどから本文を執筆する中で画像を追加することがあるかと思いますが、その時にアップロードされるアップ先がこのメディアライブラリになります。
画像のトリミングや解像度の設定などが可能で、画像を扱う上で重宝します。
テーマ
テーマとは、サイトの見た目を決定する機能をいいます。
様々なテーマが豊富に用意されており、もし管理画面にあるテーマが気に入らなければ他のテーマを検索して導入することもできますし、有料のテーマを購入してより高機能なテーマを利用することもできます。
テーマによって備わっている機能は違うため、どのテーマが一番ご自身にしっくりくるのか、サイト運営を便利にしてくれるのかをしっかりチェックしましょう。
プラグイン
プラグインとは、WordPressに便利な拡張機能を追加できる機能のことをいいます。
欲しい機能が必ず用意されているといっても過言ではないぐらいの豊富な数のプラグインが揃っており、無料でインストールすることができます。
管理画面からクリックするだけで簡単に追加・削除することができますので、必要無くなったものや、入れすぎてサイトが重くなったなどが起こったときに手軽に調整することができます。
プラグインによっては課金すればより多くの機能を追加できる仕組みもあるので、ご自身のサイト運営に合わせてご利用いただければと思います。
ユーザー機能
ユーザー機能とは、WordPressへログインするためのアカウントを管理する機能のことをいいます。
アクセス権の変更やパスワードのリセット、管理画面の配色、ツールバーの表示非表示など、アカウントとして基本的な機能が備わっています。
会員登録機能プラグインを利用すると、こちらのユーザー機能を利用することがあります。
ツール機能
ツール機能とは、記事データのインポートやエクスポート、サイトヘルス(WordPress環境情報の確認など)の機能のことをいいます。
XMLファイル形式で記事データのインポートやエクスポートができるので、別で立ち上げたWordPressへ移行するときに利用できたり、またWordPressの環境としてPHPのバージョンやサーバーの情報などを確認したりする場合などに利用できます。
サイト全体の設定機能
サイト全体の設定機能とは、サイトタイトルやサブタイトル、noindexの設定、記事一覧の件数の設定や、日本時間の設定、管理画面の言語設定など、サイト全体に関わる設定の機能のことをいいます。
WordPressでサイトを作成する流れ・方法
それでは次に、WordPressサイトを作成する流れ・方法について、簡単に流れを解説いたします。
決して難しくはありません。クリック操作するだけで完了できます。
また、ここでサイトを作成する方法を知っておくことで、現時点でご自身がWordPressの立ち上げができそうかどうかのレベル感などを知ることができるかと思います。
基本的に以下の手順に沿って作業していけばエンジニアでない方でも問題なくWordPressでサイトを作れるはずですが、どうしても厳しいという方もいらっしゃるかと思います。
そういう場合は、専門のエンジニアなどに依頼するべきかどうかをここでざっくりとイメージできるかと思います。
まずは流れとしては以下に上から順番に沿って作業する形になります。
- サーバー・ドメインを契約する
- 契約したドメインをサーバーへ設定する
- 設定したドメインをSSL化する
- サーバーにWordPressをインストールする
- WordPress管理画面でテーマを選択する
- 必要なプラグインを追加する
- URLの設定をする
- 記事ページ、固定ページを作成して公開する
- アクセス解析周りの設定をする
上記に沿って、それぞれ解説していきます。
ちなみに以下で解説する手順はどのレンタルサーバーサービスやドメインサービスなどをご利用でも共通した内容になりますので、ご安心ください。
サーバー・ドメインを契約する
WordPressでサイトを作るには、まずはサーバーとドメインを契約する必要があります。
サーバーはレンタルサーバーが安価で非常にわかりやすく、簡単にWordPressをインストールしてサイトを立ち上げられるので、レンタルサーバーで解説いたします。
一般的にも大部分のブロガーさんや企業様がレンタルサーバーを利用しているので、安心して解説通りに作業を進めていただいて大丈夫です。(もちろんAWSやオンプレミスなどご自身の任意の環境で立ち上げていただいても大丈夫です)
サーバーを契約する
まずは利用するサーバーとしてレンタルサーバーを契約するのですが、レンタルサーバーには多く種類があります。
例えば代表的なものにエックスサーバーやさくらレンタルサーバー、ロリポップ、ConoHa WINGなどがありますが、ご自身の任意のサービスを選んでいただければと思います。
例えば月額料金やその時にやっているキャンペーン、サーバーのスペックなどいろんな判断材料がありますので、しっかりチェックした上で検討しましょう。
ドメインを契約する
レンタルサーバーを契約できたら、次はドメインを契約します。
ドメインを提供するサービスも、レンタルサーバーと同じでいろんなサービスがありますので、ご自身でサービスの内容や価格、キャンペーンなどを確認した上で選定しましょう。
例えば、エックスサーバードメインやお名前.com、ムームードメインなどがあります。
ちなみに余談ですが、レンタルサーバーではサーバーのサービスと同時にドメインも合わせて提供しているレンタルサーバーサービスもあるため、合わせてドメインも契約するというものありかと思います。
レンタルサーバーとドメインをセットで契約するメリットは、サーバーとドメインの紐付けの設定が簡単などといった具合でもちろんありますが、レンタルサーバーと別のドメインサービスを利用しても特に不便などといったことはないので、ご安心ください。
契約したドメインをサーバーへ設定する
レンタルサーバーとドメインの契約が済んだら、次はレンタルサーバーの管理画面へログインしていただき、管理画面に「ドメイン設定」のような設定項目があるはずなので、例えば「sample.com」というドメインで取得してあれば、「sample.com」を設定入力欄に設定して保存します。
上図はロリポップの管理画面になりますが、「独自ドメイン設定」に「sample.com」を設定して保存すれば完了です。
設定したドメインをSSL化する
レンタルサーバーの管理画面から取得したドメインを設定できたら、管理画面はそのまま開いたままにしていただき、次は、SSL証明書の設定をします。
下図は引き続きロリポップの管理画面になりますが、レンタルサーバーの管理画面には「SSL証明書」という設定項目があるはずなので、その設定ページを開いてください。
SSL化するのにDNSの影響で少し時間がかかるため、反映されるまで待ちましょう。
反映が完了されたら下図のように有効化されたのが確認できるかと思います。
このSSL証明書を設定することによって、URLの「http://」を「https://」に切り替えることができ、より安全な通信を可能にし、SEO対策としても非常に有効になります。
そのため、必須の作業になりますので、必ず行うようにしましょう。(この作業をしなければ「http://」のままサイトを運用することになります)
ちなみにここでLet’s Encryptというワードを目にすることになる場合がありますが、Let’s Encrypt(レッツエンクリプト)とは、ウェブサイトの通信を暗号化するための無料のSSL/TLS証明書を提供する認証機関のことをいいます。しっかりおさえておきましょう。
サーバーにWordPressをインストールする
次はサーバーにWordPressをインストールするのですが、引き続きレンタルサーバーの管理画面からクリックしてWordPressをインストールしていきます。
下図はロリポップのWordPress簡単インストール画面になります。どのレンタルサーバーにも同様の機能が備わっているはずなのでご確認ください。
下図のように、サイトURLやサイトのタイトル、WordPressのユーザー名やパスワードなどを設定して最後に設定保存ボタンをクリックして完了します。
ここまででWordPressのインストールが完了し、設定したドメイン(例:https://sample.com)をブラウザでアクセスしていただければ下図のようにWordPressログイン画面が表示されるかと思います。
表示されたら、設定したユーザー名とパスワードを入力しログインしてください。下図のように管理画面が表示されるはずです。
ここまででWordPressでのサイト公開自体は完了です!
WordPress管理画面でテーマを選択する
サイトの公開自体は完了したので、ここからはご自身のウェブサイトとして仕上げていきます。
WordPress管理画面左メニューの「外観」から「テーマ」へ移動してください。
すると上手のように現時点でインストールされているテーマの一覧が表示されるので、もしサイトの見た目を変更したければいずれかを選択して有効化してください。
また、もしインストール済みのもので気に入ったものがなければ画面上の「新しいテーマを追加」ボタンをクリックしていただき配布されている他のテーマをインストールして有効化するか、有料で販売されているテーマをご購入いただき有効化していただくことでサイトの見た目は任意のもので設定することが可能です。
必要なプラグインを追加する
次は、現時点で足りていない機能があればWordPress管理画面左メニューの「プラグイン」から「新規プラグインを追加」のページを開いていただき、プラグインを検索してお好きなプラグインをインストールして有効化してください。
非常に多くのプラグインが無料で提供されているので迷うかと思いますが、「こんな機能が欲しい!」と思ったら、「WordPress 〇〇 プラグイン」といった具合で調べていただければ検索できますのでお試しください。
URLの設定をする
次は割と重要な設定となるのが「URLの設定」です。
WordPress管理画面左メニューの「設定」から「パーマリンク」の設定ページを開いていただき、下図のように「投稿名」を選択して設定を保存してください。
この設定は何の設定かというと、URLの形式の設定になります。
上記の設定を行うことで、インストール直後のデフォルトでは「https://sample.com/?p=123」という形式でページが表示れますが、「投稿名」に設定することで「https://sample.com/sample-post/」という形式で、パーマリンク名(例:/sample-post/)がURLに反映される形で設定することができます。
こちらの方がSNSでシェアした際や、URLを見ただけで内容を把握できるなどメリットがあるほか、SEO効果がある可能性があるといわれているため、ここでのパーマリンク設定を設定いただくことはおすすめです。
記事ページ、固定ページを作成して公開する
サイトとして成立させるための記事ページや固定ページを作成していきましょう。
記事ページ(投稿ページ)はWordPress管理画面左メニューの「投稿」から、固定ページはWordPress管理画面左メニューの「固定ページ」から設定できます。
上図のように、編集画面(ブロックエディタ)からページのタイトルや本文を設定できるようになっております。
ちなみにWordPressにおける「固定ページ」とは、更新されにくい内容を表示するためのページのことをいいます。
例えば、コーポレートサイトでいうなら「会社概要」や「沿革」などのページのことをいいます。
アクセス解析周りの設定をする
最後の仕上げとして、アクセス解析周りの設定をしていきましょう。
アクセス解析ツールとしてはGoogle Tag Manager、もしくはGoogle Analyticsにてアカウントを設定し、下図のようにスニペットコードをコピーしてご自身のWordPressサイト管理画面から指定のソースコードの場所にペーストしていきます。
お使いのテーマにもよりますが、もしテーマとしてペーストできる設定画面があればそこから設定していただき、もしなければ「テーマファイルエディター」機能を利用してご自身でソースコードにペーストしてください。
「テーマファイルエディター」は下図のように、WordPress管理画面左メニュー「外観」の「テーマファイルエディター」を開いていただき、「header.php」というPHPファイルを選択していただき設定することになるかと思います。
ここまで完了したら、WordPressでのサイト公開は完了です。お疲れ様でした!
あとはどんどん記事を投稿していただいたり、欲しい機能があればプラグインを追加したりテーマを変えてみたりしてサイトを運営していきましょう!
多くの人に見られるサイトが作れれば、きっと楽しいですよ!
WordPressのおすすめ学習方法
WordPressを扱う以上、一定の知識が必要になります。
ここでは、ブロガーさんやウェブ担当者の方がWordPressを問題なく扱えるようになるまでに必要な学習方法と、エンジニアさんがWordPressのカスタマイズを難なくこなせるようになるまでに必要な学習方法について解説していきたいと思います。
ブロガーさん・ウェブ担当者さん向けの学習法
ブロガーさん・ウェブ担当者さんへのおすすめの学習法に関しては、正直いうとそこまで深く理解する必要はないのかなと思っています。
語弊を恐れずにいうと、無料の範囲内で全然学習できるかと思います。
ここで筆者が考える仕事で困らない最低限知っておくべき知識は以下になるかと思います。
- WordPress管理画面の基本的な操作方法
- レンタルサーバーの設定方法
- ドメインの設定方法
上記を踏まえて、ブロガーさん・ウェブ担当者さん向けの学習法としては以下があげられます。
- ネットの情報で学習する(記事やYouTube等)
- レンタルサーバー・ドメインサービスのマニュアルを確認する
それぞれ解説いたします。
ネットの情報で学習する(記事やYouTube等)
筆者が考えるWordPressの管理画面の操作方法を把握するための学習法として、ネットの情報から学習いただくのがまず良いのかなと思います。
手段としては、検索した記事情報をご確認いただき、文字ベースで深く学んでいただきつつ、YouTubeなどでWordPressの操作解説動画を見ていただく(その動画の趣旨が操作方法の解説でなくても)のが良いのではないかと思います。
どの操作項目も、知っているか知らないかの世界なので、少し理解してしまえばすぐに使いこなせるようになります。
また、ポイントなのは「無料で学べる」ということです。
レンタルサーバー・ドメインサービスのマニュアルを確認する
各レンタルサーバーやドメインのサービスでは、各サービスごとにネット上でマニュアルが公開されております。
決して難しいことはありません。ご自身のお使いのレンタルサーバーのマニュアルをお調べいただき、何か疑問点があればその都度お調べいただければと思います。
例えば、エックスサーバーなら以下のようにマニュアルが用意されております。
https://www.xserver.ne.jp/manual
https://www.xdomain.ne.jp/manual
エンジニアさん向けの学習法
ここではWordPressでウェブサイトを実装できるエンジニアとして最低限やるべき学習手段の内容として解説いたします。
まず事前に前置きますが、高額な情報商材を購入する必要は一切ありません。
学習方法としては以下があげられます。
- 書籍で学習する
- 動画教材で学習する
- ネットの情報で学習する
- 公式ドキュメントを読んで学習する
それぞれ解説いたします。
書籍で学習する
まずエンジニアとしてのスキルを身につける手段として有効なのが、書籍で学習することです。
書籍で学習すべきタイミングとしては、0からスキルをつける最初の段階で非常に有効です。
その理由は、書籍では細かいところまで深く解説されており、情報が体系的になっており、全体像を掴むのに非常に適しているためです。
もしWordPressエンジニアとして仕事したいと強く決意したなら、試しに一冊購入して学習してみてください。
書籍は人によって読みやすい読みにくいがあるかと思いますので、ここではおすすめ書籍などのご紹介は致しませんが、まずは中身を見てみてしっくりくるものを選定するのが良いかと思います。
動画教材で学習する
書籍と同時に動画教材も合わせて学習することで、より技術の深い理解につながるかと思います。
動画教材のおすすめポイントは、視覚的に情報を得ることができ、また比較的短時間でスムーズに理解することができるところです。
筆者のおすすめはUdemyとYouTubeがおすすめで、Udemyはセール期間に1万円の動画が2,000円などに割引される期間があるので、そのタイミングで購入するのがベストかと思います。
公式ドキュメントを読んで学習する
公式ドキュメントはエンジニアからしたら情報の宝の宝庫です。
情報がリアルタイムで更新されており、常に正解がそこにあります。
ただ、ほとんどが英語ベースであるため、翻訳ツールなどを利用しつつ確認することになることには注意が必要です。
ちなみに以下がWordPressの公式ドキュメントになります。
https://wordpress.org/documentation/
またこれは余談ですが、世の中過度に高額な情報商材が存在したりしていますが、エンジニアである筆者は書籍やネット情報、公式ドキュメントなどで十分高度なカスタマイズまでできるようになったので、過度に高額な情報商材を購入する必要はありません。
値段は双方の合意のもと決められるものなので下手に口出しできませんが、まずは無料で情報を取得できるのかどうかをチェックした上で学習しましょう。
WordPressを選択する前の注意点
ここまで色々と解説してきましたが、WordPressを導入する前にしっかりこれまでの解説内容を前提にして、他のCMSやASPと比較検討した上で導入することをおすすめします。
他のCMSにももちろんそれぞれのメリットがあり、また、ご自身のサイトの目的に適したプラットフォームがある可能性があるため、コストが高くなったとしても今後のビジョンや費用対効果、また、運用最適化などを加味した上で検討しましょう。
筆者の所感の話になりますが、例えば、ECサイト(オンラインショップ)を立ち上げるとなれば、WordPressでWooCommerce(WordPress 向けのオープンソースの eコマースプラットフォームのプラグイン)を利用して立ち上げるのも良いですが、WordPressの機能の上にEC機能を追加するため、無駄なプログラムが増えてしまい動作が結構重くなってしまう印象があります。
そのため、ShopifyというASPであるECプラットフォームを利用した方が、ECサイトとして最適化された管理画面や機能を提供してくれているため、Shopifyなどを活用した方が良い例もあります。
ちなみにECサイトに最適化されたプラットフォームとしては他にもECCUBEやMakeShop、カラーミーショップなどもあるため、コスト感やカスタマイズできる範囲などを事前にチェックした上で検討することをおすすめします。
WordPressの可能性
WordPressには多くの可能性が考えられます。WordPressはウェブサイトを作成するためのプラットフォームとしてデファクトスタンダードといっても過言ではありません。
PHPというプログラミング言語ベースで作られており、エンジニアに依頼する必要はありますが、やろうと思えばどんなウェブサイトだって作れてしまいます。
ましてやプラグインを使えば簡単に会員登録機能を導入できてしまいますし、例えば動画配信サイトや掲示板サイトなど多くのサイトを構築することができてしまいます。
このように、WordPressは他のCMSやASPであるようなテンプレートなどによる縛りがないので、PHPやJavaScriptで自由自在にカスタマイズすることによって無限の可能性があると筆者は考えております。
まとめ
今回は世界中で最も利用されているCMSであるWordPressについて解説いたしました。
当記事をご覧なった方は、おそらくWordPressを使ってウェブサイトを作成するか検討していらっしゃる方がほとんどかと思います。
当記事では、ブログやウェブサイトを立ち上げるのに本当にWordPressを利用しても大丈夫か?という心配の解消や、お仕事などでサイトを作成にあたってWordPressを導入する提案をする際の材料などとなるぐらいの質を意識して構成いたしました。
WordPressについて徹底的に解説いたしましたので、ブロガーとしてこれからWordPressでブログを始めたい方や、WordPressを企業に導入したい方、WordPressエンジニアとして活躍したい方まで、いろんな方がWordPressについて深く理解いただけたかと思います。
よろしければぜひ当記事をご活用いただき、良いWordPressライフを楽しんでいただければと思います。
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どんなに些細なことでも構いません!よろしければ記事や当サイトへの「こんな記事があったら仕事とかで役に立つな〜」や「こうだったらもっと役に立つのに!」といったようなご要望等をお気軽にお聞かせください!今後のサービス改善にお役立てさせていただきます!
例1)Reactの技術記事を書いてほしい!
例2)WordPressの使い方とかを初心者向けに解説してほしい!...など