経済学入門!関税とは?エンジニアが経済についてわかりやすく解説
みなさんこんにちは!エンジニアの高澤です!
今回は、関税についてエンジニアがわかりやすく解説したいと思います。
筆者はエンジニアではありますが、日頃経済について意識して仕事をすることの大切さを実感していたり、大学では政治経済学科を専攻していたこともあり、皆様の人生に少しでもお役に立てればと思い執筆いたしましたので、技術などの学習の息抜きとしてもご覧いただけましたら幸いです!
目次
関税ってなに?
関税とは、外国から物を輸入するときにかかる「税金」のことを言います。
たとえば、日本にアメリカからお菓子を輸入するとします。
そのときに、「そのお菓子を日本に入れるためには○○円の税金を払ってくださいね!」と言われる。
その税金のことを関税と言います。
関税は誰が払うのか?
関税を払う人は、その商品を海外から日本に持ち込もうとする輸入業者や企業になります。
例えば、アメリカのお菓子を日本に輸入する会社があるとしたら、その会社が日本の税関を通るときに、「このお菓子を日本に入れるには、1個あたり10円の関税を払ってください」と言われるわけです。
その関税を輸入会社が日本政府に払います。
消費者(買う人)は払うの?
消費者は、関税を直接的には払っていません。
ただ、関税分は商品の価格に上乗せされることが多いので、間接的に消費者(わたしたち)が負担しているとも言えます。
なんで関税をかけるの?
それでは、なぜ関税をかける必要があるのでしょうか?
ここでは、関税という制度がある理由について、わかりやすく解説していきます。
日本の産業を守るため(国内産業の保護)
たとえば、外国の安い野菜がどんどん入ってきたらどうなるでしょう?
日本の農家さんは、価格で太刀打ちできず、売れなくなってしまうかもしれません。
そうなると、農家さんの収入が減り、日本で野菜を作る人がいなくなってしまいます。
すると、災害などで海外からの輸入が止まったとき、日本で食べ物が足りなくなる…なんてことも。
そこで、外国から入ってくる安い野菜に関税をかけて、少し高くすることで、
日本の農家さんの野菜と同じくらいの価格に調整して、日本の産業を守っているのです。
このように、関税は“国内の仕事や雇用”を守るためにも役立っています。
国の収入になる(財源としての役割)
関税は「税金」ですので、かければその分、お金が国の収入になります。
このお金は、道路を整備したり、学校や病院を建てたりするために使われます。
つまり、私たちの生活を支える大切な財源のひとつなのです。
不公平な貿易を防ぐ(フェアにするため)
外国によっては、政府が自国の商品に「補助金(ほじょきん)」を出して、安く売れるようにしていることがあります。
その商品が日本に大量に入ってくると、日本の商品が全く売れなくなってしまいます。
そんなとき、関税をかけることで“価格の差”を調整し、フェアな競争ができるようにします。
これを「アンチ・ダンピング関税」と呼ぶこともあります。
外交・交渉の手段として
関税は、他の国と交渉するための“カード”として使われることもあります。
たとえば、ある国が日本の製品に高い関税をかけたら、日本もその国の商品に関税をかけて「やめてほしい」と伝えることができます。
このように、関税は国と国とのルール作りやバランスをとる道具にもなっているのです。
もし関税がなかったら?
外国の安い製品が大量に入ってきて、日本の会社や農家が困るかもしれません。
たとえば…
- アメリカの牛肉が安すぎると、日本の牛肉が売れなくなる
- 中国の安いスマホが大量に売れたら、日本のメーカーが赤字になる
こんなことが起きるので、国はうまくバランスを取るために関税をかけているんです。
関税は高いほどいいの?
関税は高いほどいいのか?実はそうでもありません。
関税が高すぎると…
- 外国の国から「それなら私たちも関税をかけますよ」と言われて、お互いにモノが売れにくくなる
- 海外のものが高くなって、日本の人たちの生活費が上がることも
だから、関税は高すぎても低すぎてもダメ。ちょうどいいバランスが大切なんです。
まとめ
今回は、関税とは?エンジニアが経済についてわかりやすく解説いたしました。
関税についてまとめると、以下の内容が言えるかと思います。
✅ 関税とは、外国からモノを入れるときにかかる税金のこと
✅ 日本の産業を守ったり、国の収入になったりする役割がある
✅ 高すぎると国同士のトラブルになったり、生活費が上がることも
経済ってむずかしいように思えるかもしれませんが、「関税」のように、身のまわりのモノの値段や流れに関わることばかり。知っておくと、ニュースや社会の動きがグッとわかりやすくなりますよ!
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