WordPressで自動で吐き出される「meta name=”robots” ~」のタグを非表示にする方法(プラグインなし)

投稿日:2024年04月08日(月) 更新日:2024年09月17日(火)
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みなさんこんにちは!エンジニアの高澤です!

今回はWordPressで自動で吐き出される「meta name=”robots” ~」のタグを非表示にする方法について解説していきたいと思います。

当記事の内容は、SEO対策の工程において必要になる可能性がある内容です。

エンジニアの方へ向けた内容となっており、実務でお役立てできる構成にしておりますのでよろしければぜひ当記事をご活用ください。

フックで非表示の実装をする

早速ですが、meta name=”robots” ~」のタグを非表示にする実装をしましょう。

以下のコードをfunctions.phpにコピー&ペーストしてください。

<?php
// ▼ WordPress標準機能による 検索エンジンロボットの非表示
remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex' );
remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex_embeds' );
remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex_search' );
remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_max_image_preview_large' );

上記コードは、WordPressの検索エンジンロボットに関連する機能を変更するためのものです。

具体的には、検索エンジンロボットに対してページのインデックス指示や画像のプレビューサイズ指示を制御するフィルターを無効化しています。

以下、各行の機能について解説します。

remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex' )について

ページのインデックス指示を制御するためのフィルターwp_robots_noindexを無効化しています。

これにより、ページが検索エンジンによってインデックスされることを許可します。

SEOに与える影響

wp_robots_noindex」は、404エラーページやプライバシーポリシーページなど、検索エンジンにインデックスさせる必要がないページに自動的に「noindex」タグを付けています。このフィルタを解除すると、これらのページがインデックスされるようになります。

メリット

  • 特定の理由でこれらのページをインデックスさせたい場合に有効。
  • プライバシーポリシーページをインデックスさせることで、法的な信頼性を示すことができる。

デメリット

  • 404ページなどの無駄なコンテンツがインデックスされることで、検索結果に不必要なページが表示され、SEO評価を下げるリスクがある。
  • ユーザーがエラーページを検索結果から見つけてしまうと、ユーザー体験が悪化する。

推奨: このフィルタは、SEOにおいて不要なページのインデックスを防ぐため、通常は維持する方が望ましいです。解除する場合は、インデックスさせるページを慎重に選ぶべきです。

remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex_embeds' )について

埋め込みコンテンツ(embeds)のインデックス指示を制御するためのフィルターwp_robots_noindex_embedsを無効化しています。

埋め込みコンテンツは、他のサイトやソーシャルメディアからの埋め込みコードを含む場合などに影響します。

SEOに与える影響

embedページは、他のサイトで自分のコンテンツを埋め込むためのページです。これらのページは、通常、検索エンジンにインデックスさせる必要がないため、デフォルトで「noindex」が設定されています。「wp_robots_noindex_embeds」のフィルタを解除すると、埋め込みページが検索エンジンにインデックスされるようになります

メリット

  • 埋め込みページに特定のSEO価値を持たせたい場合に役立つ。

デメリット

  • 重複コンテンツと見なされる可能性が高く、Googleの評価を下げるリスクがある。
  • 埋め込みページは、通常の訪問者にはあまり意味を持たないため、インデックスさせてもユーザー体験やSEOにプラスの効果が少ない。

推奨: embedページをインデックスさせる必要性がない場合、このフィルタを維持する方が良いでしょう。

remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_noindex_search' )について

検索結果ページ(search.php)のインデックス指示を制御するためのフィルターwp_robots_noindex_searchを無効化しています。

これにより、検索エンジンが検索結果ページをインデックスできるようになります。

SEOに与える影響

サイト内検索結果ページには「noindex」がデフォルトで付与されています。検索エンジンがこれらのページをインデックスしないようにする理由は、重複コンテンツが発生する可能性があるためです。フィルタを解除すると、検索結果ページもインデックスされるようになりま

メリット

  • サイト内検索結果ページをインデックスさせることで、検索エンジン経由でさらに細かいコンテンツにアクセスできる可能性がある。

デメリット

  • 検索結果ページには同じコンテンツが複数回含まれることが多く、重複コンテンツとしてペナルティを受ける可能性がある。
  • 検索結果自体は有益な情報ではない場合が多く、サイトの評価を下げるリスクがある。

推奨: 通常、検索結果ページをインデックスさせることは推奨されません。特に重複コンテンツの問題を避けたい場合、このフィルタは維持するべきです。

remove_filter( 'wp_robots', 'wp_robots_max_image_preview_large' )について

画像のプレビューサイズ指示を制御するためのフィルターwp_robots_max_image_preview_largeを無効化しています。

これにより、検索エンジンが大きな画像のプレビューを表示できるようになります。

これらのフィルターを無効化することで、検索エンジンロボットによるページのインデックスや画像のプレビューを制御する機能が無効化され、WordPressの標準設定に従うようになります。

SEOに与える影響

wp_robots_max_image_preview_large」は、検索エンジンに対して大きな画像プレビューを許可するかどうかを制御します。大きな画像プレビューを許可することで、検索結果の見栄えが良くなることがあります。

メリット

  • Googleの「画像検索結果」において、画像のプレビューが大きく表示されることでクリック率が向上する可能性がある。
  • 高解像度の画像を利用するサイトでは、画像プレビューがSEOにプラスの影響を与えることがある。

デメリット

  • サイトによっては、画像の大きなプレビューが適切でない場合がある(特に画像の質が低い場合)。
  • サイトのデザインや表示スピードによっては、大きなプレビューが適さないケースもある。

推奨: サイトのデザインや画像の重要性に応じて、プレビューサイズを調整することが良いです。一般的に、画像がSEOに貢献している場合はこのフィルタを維持した方が効果的です。

実装のメリット

今回の実装のメリットがよくわからないという方に、メリットについて解説させていただきます。

柔軟性と制御性の向上

WordPressは柔軟なプラットフォームであり、様々な機能をフックやフィルターを通じてカスタマイズできます。

このコードを使用することで、検索エンジンロボットによるページのインデックスや画像のプレビューなどの振る舞いを、サイトの要件や運用ポリシーに応じて制御することが可能です。

不要な機能の無効化

WordPressは多くの機能を提供していますが、それらの機能が必ずしもすべてのサイトに適しているわけではありません。

不要な機能が無効化されることで、サイトのパフォーマンスやセキュリティを向上させることができます。

SEO対策

検索エンジンロボットに対して適切なインデックス指示を行うことで、SEO(検索エンジン最適化)の観点からサイトの表示順位を向上させることができます。

また、画像のプレビュー指示を制御することで、サイトの画像コンテンツが適切に表示されることを保証できます。

サンプルコードの注意点

解説したコードの各フィルタは、サイトの検索エンジンに対する見え方を調整するための重要な役割を果たしています。特定のケースではフィルタを解除することが役立つ場合もありますが、多くの場合、WordPressのデフォルト設定はSEOにおけるベストプラクティスを反映しています。以下が一般的な推奨事項です。

  • 不要なページ(404ページや検索結果ページ)のインデックスを防ぐことで、検索エンジンに良質なコンテンツのみを提供する。
  • 画像プレビューや重要なページは慎重に調整し、ユーザー体験を向上させながら検索エンジンからの流入を最適化する。

フィルタを解除する前に、その変更がSEOに与える影響を慎重に評価することが重要です。

まとめ

今回はWordPressで自動で吐き出される「meta name=”robots” ~」のタグを非表示にする方法について解説いたしました。

筆者のこれまでの実装経験から、WordPressのSEO対策を強化する際に必要になった内容をおまとめした内容となります。

よろしければぜひ当記事の内容をお仕事にお役立ていただけましたら幸いです。

執筆者

UMENOKI編集部 高澤 翔汰

歴5年目(2024年8月以降から5年目です)のエンジニアです!
CMSでのサイト構築とWebデザイン制作を兼任して5年目になります。
自作のiOSアプリ(iPhoneアプリ)やWordPressプラグインを開発することもあり、まだまだ現在進行形で勉強中です!

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サンタさん