もう大丈夫!WordPressで画面が真っ白になってしまった時の対処法
みなさんこんにちは!エンジニアの高澤です!
今回はWordPressで画面が真っ白になってしまった時の対処法について解説していきたいと思います。
おそらく今まさにこの記事をご覧になっているということは、WordPressで作ったサイトの画面が真っ白になっており、心境的には大変焦っていることと思います。
当記事ではそんな方へ向けて、少しでも人助けになればと思い解決方法について手順通りに進めていただければどこかで解決する可能性があるように構成して執筆いたしました。
よろしければぜひ当記事をお仕事にご活用いただけましたら幸いです。
目次
- 1 今回解決したいこと
- 2 画面が真っ白になった時の解決方法
- 2.1 まず落ち着く
- 2.2 直前まで行なっていた作業を思い出す
- 2.3 バックアップでサイトを復元できるか確認する
- 2.4 解決に向けて必要な情報等を準備をする
- 2.5 現状のバックアップをとる
- 2.6 ブラウザのキャッシュを削除
- 2.7 ブラウザのクッキーを削除
- 2.8 FTPソフトからサーバーに接続する
- 2.9 functions.phpを見直す
- 2.10 全てのプラグインを無効化
- 2.11 テーマを他のテーマに切り替える
- 2.12 WordPressのバージョンをダウングレードしてみる
- 2.13 .htaccessをリセット
- 2.14 wp-config.phpの内容を確認
- 2.15 php.iniの設定を編集してみる
- 2.16 WordPress本体ファイルをダウンロードしてFTPで上書きアップロード
- 2.17 新たに別でWordPressサイトを立ち上げてサイトを移行
- 3 筆者の失敗体験談
- 4 今後気をつけるべきこと
- 5 まとめ
今回解決したいこと
今回解決したいことは、ご自身が今お使いのWordPressで作成したWebサイトのページが真っ白になってしまったという現象です。
おそらく今下図のように画面真っ白になって絶望感でいっぱいの状況なのではないでしょうか?
非常に緊急性の高い状況だと思いますので、遠回りな言い回しなどはいたしません。
サクッと内容を読めるように執筆致しましたので、よろしければ次からの内容をご確認いただき、解決に向けて進めてみてください。
画面が真っ白になった時の解決方法
それでは早速、解決方法について解説いたします。
手順としては、以下の内容となります。
- まず落ち着く
- 直前まで行なっていた作業を思い出す
- バックアップでサイトを復元できるか確認する
- 解決に向けて必要な情報等を準備をする
- 現状のバックアップをとる
- ブラウザのキャッシュを削除
- ブラウザのクッキーを削除
- FTPソフトからサーバーに接続する
- functions.phpを見直す
- 全てのプラグインを無効化
- テーマを他のテーマに切り替える
- WordPressのバージョンをダウングレードしてみる
- .htaccessをリセット
- wp-config.phpの内容を確認
- php.iniの設定を編集してみる
- WordPress本体ファイルをダウンロードしてFTPで上書きアップロード
- 新たに別でWordPressサイトを立ち上げてサイトを移行
上記の手順について、上から順番に解説いたします。
まず落ち着く
問題が発生すると焦りがちですが、冷静さを失うと状況を悪化させてしまうことがあります。
まずは深呼吸をして気持ちを落ち着け、次に取るべきステップを整理しましょう。慌てず、一つずつ確実に対応することが解決への近道です。
直前まで行なっていた作業を思い出す
画面が真っ白になる直前に行った操作を思い出してください。
例えば、プラグインのインストールや更新、テーマの変更、functions.phpの編集などが原因であることが多いです。その作業内容が原因特定のヒントになります。
バックアップでサイトを復元できるか確認する
事前にバックアップを取っている場合は、それを使って問題が発生する前の状態に復元できる可能性があります。
特に手動で作業を行う前に、復元可能なバックアップがあるか確認しましょう。
解決に向けて必要な情報等を準備をする
エラーを解決するには、サーバー情報(FTP情報やデータベース情報など)やWordPressの管理画面へのログイン情報が必要です。
これらを手元に準備しておくことで、スムーズに対応できます。
現状のバックアップをとる
問題の状態をそのまま記録するため、現状のバックアップを取っておきます。
万が一、対応中にさらに問題が起きても、最初の状態に戻せるようにしておきましょう。
ブラウザのキャッシュを削除
ブラウザのキャッシュが原因で正しい画面が表示されない場合があります。
キャッシュをクリアしてから再度アクセスしてみてください。ブラウザの設定メニューから簡単に削除できます。
ブラウザのクッキーを削除
クッキーが干渉してエラーが発生する場合もあります。
キャッシュを削除しても解決しない場合は、クッキーの削除も試してみましょう。これもブラウザの設定から行えます。
FTPソフトからサーバーに接続する
WordPressファイルを直接確認・編集するために、FTPソフトでサーバーに接続します。
FileZillaなどのFTPクライアントを使い、サーバー上のWordPressフォルダにアクセスできるようにします。
functions.phpを見直す
テーマファイル内のfunctions.phpが原因でエラーが発生することが筆者の経験上結構よくあります。
直前にfunctions.phpを編集している場合は、そのコードを見直し、問題がありそうな箇所を修正、または元に戻してみてください。
例えば、プログラム上の処理以外の箇所に全角の空白を記述してしまっていたり、適切でない変な箇所に空白を記述してしまっていたりと様々考えられます。
全てのプラグインを無効化
プラグインの中には互換性の問題を引き起こすものもあります。
FTPで接続し、「wp-content/plugins」フォルダ内にある各プラグインファイル名を、例えばプラグインファイル名「sample-plugin」の場合は「_sample-plugin」などのようにファイル名の手前に「_」を追加して変更することでプラグインを無効化できます。
その後、プラグインファイル名を戻して順番に有効化して原因のプラグインを特定します。
テーマを他のテーマに切り替える
現在のテーマが原因でエラーが発生する場合、別のデフォルトテーマ(例: Twenty Twenty-One)に切り替えてみます。
テーマフォルダの名前を変更することで強制的に切り替えられます。
WordPressのバージョンをダウングレードしてみる
WordPressの最新バージョンが特定のプラグインやテーマと互換性がない場合があります。
その場合、管理画面が使用できる状態であれば、プラグインなどを利用してWordPressを以前のバージョンに戻すことで解決することがあります。
.htaccessをリセット
.htaccessファイルが原因でエラーが発生している場合があります。
元の内容を保存した上で、一度リセットしてデフォルトの状態に戻します。WordPressの公式サイトにリセット用コードが記載されています。
wp-config.phpの内容を確認
wp-config.phpに設定ミスがないか確認します。
特にデータベース名やユーザー名、パスワードが正しいかを確認してください。不正確な設定が原因でサイトが動作しない場合があります。
php.iniの設定を編集してみる
メモリ不足やタイムアウトが原因の場合、php.iniの設定を変更することで解決できることがあります。
メモリ制限(memory_limit)や最大実行時間(max_execution_time)を調整してみてください。
WordPress本体ファイルをダウンロードしてFTPで上書きアップロード
WordPressのコアファイルが破損している可能性があります。
WordPress公式サイトから最新版をダウンロードし、FTPを使ってファイルを上書きアップロードします。
ただし、wp-contentフォルダとwp-config.phpは上書きしないよう注意してください。
新たに別でWordPressサイトを立ち上げてサイトを移行
こちらは最終手段でありもっともシンプルな解決手段になりますが、ここまでの内容で問題が解決しない場合は、新しい環境でWordPressサイトを構築し、バックアップからデータを移行する方法があります。
これにより、クリーンな状態でサイトを再構築できます。
筆者の失敗体験談
解決の人助けになればと思い、筆者の体験談をご共有いたします。
筆者も一度WordPressで作られたオウンドメディアサイトを一部修正するという作業を行なっていた時があったのですが、その時はFTPソフト(FileZilla)でサーバーへ接続してPHPファイルの修正とアップロードを繰り返す形で作業を行なっておりました。
ちなみにGitは使っていませんでした。(ここでGitさえ使っていればすぐに原因が特定できただろうなと後悔しております…)
その時に何かがあってなのかわかりませんでしたが、急に画面が真っ白になってしまい、確かフロントのみならず管理画面も真っ白になってしまったために、何もできない状況になってしまいました。
そこで、必死に直前に行った作業を振り返ってみたのですが一体何のファイルのどこをいじったかがわからず、さらに心境的にもテンパってしまっていたため、どうしようかと悩みました。
そのため、原始的ですが、とりあえずエディタ(VSCode)で現状開いているファイルを「Control + Z」で修正内容を戻して、戻したファイルをFTPからサーバーへアップロードしました。
すると画面がもとに戻りなんとか一命を取り留めました。
心情としては「死ぬかと思った」と言うのが率直な感想です…笑
二度と同じ失敗はしないと誓いました。
今後気をつけるべきこと
それでは筆者の経験談などを交えて、今度気をつけるべきことをおまとめいたしましたので、よろしければ参考にしていただければと思います。
結論としては以下になります。
- 定期的にバックアップをとる
- Gitを導入する
それぞれ解説いたします。
定期的にバックアップをとる
まず定期的にバックアップをとりましょう。
開発作業においては「最低でも作業開始前」に必ずバックアップをとることをおすすめいたします。
ブロガーの方であれば「記事執筆後」に必ずバックアップをとることをおすすめいたします。
バックアップの手段としては色々ありますが、一番手軽でおすすめなのが「All-in-One WP Migration and Backup」というバックアップ機能を提供するプラグインを利用することです。
「All-in-One WP Migration and Backup」プラグインは、管理画面から簡単なクリック操作するだけで手軽にごっそりサイト全体(テーマファイルやプラグインファイル、データベースの内容など)をごっそりバックアップすることができる大変メジャーで優秀なプラグインです。
サーバーの引越しなどにもしばしば利用されます。
注意点としてエクスポートはともかく、インポートにおいてはバックアップファイルのデータ容量が大きくなるとインポートができないことがあります。
その際は、「All-in-One WP Migration and Backup」プラグインの有料版を追加購入していただくか、無料で済ませたければご自身で利用されているサーバーの管理画面などでphp.iniの設定をする必要があります。
「All-in-One WP Migration and Backup」プラグインは以下でご確認いただけますので、よろしければご確認ください。
Gitを導入する
次に必須と考えるのが「Gitを導入する」ことです。
Git(ギット)とは、プログラムや文書などの変更履歴を管理するためのツールのことをいいます。
簡単に言うと、作業の「過去の状態」を記録し、いつでも「戻れる」ようにする仕組みです。これにより、ミスをしても安心して作業が続けられます。
Gitは、特に複数人で同じプロジェクトを作るときに特に役立ちます。それぞれの作業内容を保存して比較したり、統合したりできます。たとえば、2人が同じファイルを別々に編集しても、Gitを使えばその違いを自動でまとめることができます。
Gitは複数人でのチーム開発で使うもの、ということで知られておりますが、一人だけの個人開発でもローカル上で利用することは非常におすすめです。
どっちにしろ作業の「過去の状態」を記録していつでも「戻れる」というのは、開発作業において非常にメリットがあるためです。
また、Gitは「ブランチ」という機能を使い、作業の流れを分けることができます。一つのプロジェクトで新しい機能を試したり修正したりしても、元のデータは安全な状態にした上で作業を進められます。
Gitには、シンプルにターミナルやコマンドプロンプトなどでのコマンドベースで利用することもできますし、Gitの操作を視覚的にわかりやすくしてくれるデスクトップアプリであるSourceTreeなどを利用することができます。
まとめ
今回はWordPressで画面が真っ白になってしまった時の対処法について解説してきました。
この記事をご覧いただいた皆様の中には、突然のトラブルに直面して不安な気持ちになった方も多いかと思います。しかし、手順を一つずつ落ち着いて進めることで、多くの場合は問題を解決できる可能性があります。
本記事が少しでもお役に立ち、皆様のサイトが無事復旧する手助けとなれば幸いです。お仕事や個人プロジェクトなどでお困りの際は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
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例1)Reactの技術記事を書いてほしい!
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