経済学入門!金融政策とは?エンジニアが経済についてわかりやすく解説
みなさんこんにちは!エンジニアの高澤です!
今回は、金融政策についてエンジニアがわかりやすく解説したいと思います。
筆者はエンジニアではありますが、日頃経済について意識して仕事をすることの大切さを実感していたり、大学では政治経済学科を専攻していたこともあり、皆様の人生に少しでもお役に立てればと思い執筆いたしましたので、技術などの学習の息抜きとしてもご覧いただけましたら幸いです!
目次
金融政策ってなに?
「金融政策」とは、お金の流れをコントロールすることで、景気をよくしたり安定させたりする政策のことです。
日本では「日本銀行(にっぽんぎんこう)」、いわゆる「日銀(にちぎん)」がこの役割を担っています。
たとえば、「モノが売れない・景気が悪い」ときには、人々がお金を使いやすいように仕向け、
逆に「物価が上がりすぎている・景気が熱くなりすぎている」ときには、少しブレーキをかけます。
どうやってお金の流れをコントロールするの?
日本銀行(中央銀行)は、景気や物価の安定を目指して、金融政策という方法で「お金の流れ」をコントロールしています。
その代表的な手段は、以下の3つです。
- 政策金利の操作(利下げ・利上げ)
- 公開市場操作(お金の売り買い)
- 預金準備率の調整(預けなければならないお金の割合)
それぞれ解説いたします。
政策金利の操作(利下げ・利上げ)
もっとも基本的かつ重要な手段が、政策金利の操作です。
ここでいう「金利」とは、銀行が日本銀行からお金を借りるときの利率や、銀行同士が短期間でお金を貸し借りする際の基準となる金利のことです。
金利を下げる(利下げ)
日銀が金利を下げると、銀行は低い利息でお金を借りられるようになります。
それによって、銀行は企業や個人にも安い金利でお金を貸しやすくなります。
たとえば以下の例があります。
- 企業は安くお金を借りて、新しい設備を導入したり、事業を広げたりできるようになります。
- 一般の人も、住宅ローンやカーローンなどを組みやすくなり、お金を使う意欲が高まります。
このようにして、世の中にお金が回りやすくなり、景気が良くなる方向に働きます。
この金利を下げる利下げは、景気が落ち込んでいるときや、物価が下がりすぎているとき(デフレ)に使われます。
金利を上げる(利上げ)
逆に、金利を上げると、銀行は高い金利でお金を借りることになります。
そうなると、企業や個人への貸し出し金利も上がり、お金を借りにくくなります。
たとえば以下の例があります。
- 企業は投資を控えるようになり、
- 一般の人もローンを組むのをためらうようになります。
結果として、お金の流れがゆるやかになり、物価の上昇(インフレ)を抑える効果があります。
景気が加熱して物価が上がりすぎているときなどに使われる方法です。
公開市場操作(お金の売り買い)
日本銀行は、「公開市場操作(こうかいしじょうそうさ)」と呼ばれる方法で、市場に出回るお金の量を直接調整しています。
これは、日銀が「国債」などの金融商品を、銀行などの金融機関と売買することで行われます。
国債を買う(買いオペ)
日銀が国債を買うと、その代金として銀行などにお金が支払われます。
その結果、銀行が自由に使えるお金(資金)が増え、貸し出しが活発になります。銀行はお金を貸すことで利益(=利子)を得られるからです)
つまり、世の中に出回るお金が増えて、景気を刺激する効果があります。
この国債を買う買いオペは、不況時や物価が下がっているときに行われます。
国債を売る(売りオペ)
反対に、日銀が国債を金融機関に売ると、金融機関からお金を吸収することになります。
これにより、銀行が持っている資金が減り、貸し出しの勢いが弱まります。
結果として、お金の流れが抑えられ、景気の過熱やインフレを防ぐ効果があります。
預金準備率の調整(預けなければならないお金の割合)
銀行は、私たちから預かったお金をすべて貸し出しているわけではありません。
一部は「準備金(じゅんびきん)」として、日銀に預けておく義務があります。
この「預金準備率」を調整することも、金融政策のひとつです。
準備率を下げる
銀行が預けておかなければならないお金の割合が下がれば、貸し出しに使えるお金が増えます。
それによって、企業や個人への貸し出しが活発になり、景気を刺激する方向に働きます。
準備率を上げる
反対に、準備金として預けなければならない割合が上がると、銀行が貸せるお金が減ります。
その結果、市場に出回るお金が減って、景気の加熱を抑える効果があります。
現在の日本では…
この「預金準備率の調整」は昔はよく使われていましたが、現在の日本ではあまり使われていません。
主に「政策金利」や「公開市場操作」が中心となっていますが、理論上は今でも有効な金融政策手段のひとつです。
金融政策はいつ使われる?
金融政策は、景気や物価の状況に応じて柔軟に使われる政策です。
たとえば、以下のような場面で発動されます。
まず、「景気が落ち込んでいる」とき。
物が売れず、企業の投資や個人の消費が冷え込んでいると、経済の循環が弱まってしまいます。
こうしたとき、日本銀行は金利を下げる(利下げ)ことで、お金を借りやすくし、企業や個人の支出を促そうとします。結果として、世の中にお金が回りやすくなり、景気の回復が期待されます。
次に、「物価が上がりすぎている」とき。
急激なインフレが起きると、生活コストが上昇し、経済全体が不安定になります。このような場合、金利を上げる(利上げ)ことで、お金を借りにくくし、支出を抑えることで、物価の上昇をゆるやかにする効果が期待されます。
さらに、世界的に経済が不安定なときにも金融政策が使われます。
たとえば、海外で金融危機が起きたり、戦争やパンデミックなどの影響で国際市場が大きく揺れたとき、日本国内の経済に与えるダメージを緩和するために、金利や資金供給を調整するのです。
このように、金融政策は「景気のエアコン」のような存在です。
景気が熱くなりすぎたら冷やし、冷え込みすぎたら温める。
そのバランスをとることで、日本経済の安定と健全な成長を支えているのです。
財政政策との違いは?
金融政策とよく混同されるのが「財政政策」です。
どちらも経済を調整するための手段ですが、担当する機関とアプローチの方法が異なります。
| 政策の種類 | 担当する主体 | 主な手段 |
|---|---|---|
| 金融政策 | 日本銀行(中央銀行) | 金利の調整、市場への資金供給など |
| 財政政策 | 政府(国) | 税金の引き下げ、公共事業の実施など |
金融政策は、「お金の流れ方そのもの」に働きかける政策です。
たとえば、金利を調整して人々が「お金を使うかどうか」という行動に影響を与えるのが目的です。
一方、財政政策は、「政府が実際にお金を使って景気を刺激する」政策です。
たとえば、公共事業を行って雇用を増やしたり、減税をして人々の可処分所得を増やしたりします。
つまり、金融政策は間接的に、財政政策は直接的に経済に働きかけるという違いがあります。
まとめ
金融政策とは、お金の流れを調整することで景気をコントロールする政策です。
これを担当するのは、日本銀行(中央銀行)であり、主に金利の調整や市場への資金供給などを通じて行われます。
- 景気が悪いときは、金利を下げてお金を回しやすくし、
- 景気が良すぎて物価が上がりすぎているときは、金利を上げて経済の過熱を防ぎます。
金融政策は、まるで「経済のエアコン」のような役割を果たしており、日本の経済をちょうどよい温度に保つために必要不可欠な存在です。
ニュースなどで「日銀が金利を据え置いた」「利上げを決定」といった言葉を見かけたときには、
その背景にはこうした目的があるということを、ぜひ思い出してみてください。
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